Massivedynamic.co
IIP News

ICMG Innovation Platformのメンバーでもあります、日本クロージャー株式会社の大久保様にインタビューをしました。

 

 

1. 貴社、およびご自身の現在の役割についてお聞かせください

 

金属キャップの製造・設計、開発の仕事を12年してきました。2−3年前からは、これらの現業とイノベーション活動を半分ずつ行なっています。

 

 

 

2. イノベーション活動を始めた背景とこれまで活動についてお聞かせください

 

 

欧州向けのビール製品立ち上げを担当することになり、海外を飛び回る中で世界を感じ始めました。弊社の中嶋社長もこれからは世界を見据えてビジネスをしないと生き残れないと、社内の風向きも変わっていきました。

 

 

今まで、顧客からのプレッシャー等を受け、疲弊しながら製品開発を行う社員が、私含め多くいました。しかしそのような状況下では新しいものを作ることはできないだろうという考えに基づき、シンガポールの地へと切り拓いていきました。

 

 

新しい取り組みやイノベーション活動への意識の低さに関しては、常々危機感を感じていました。しかしそのやり方やノウハウは、当時の弊社にはありませんでした。

 

新規事業という意味では、今までも革新的な製品を開発することは社内全体で昔から言われ続けていることで、新規事業開発の部署も実は10年くらい前にはありました。しかし、外の部署から見ると、一体何をやっている組織なのか、果たして新しいものを生み出せるのか、と自分自身含め感じている人が多くいました。新規事業への価値を感じていなかったのでしょうね。社内全体でもそういった雰囲気がある中で、新規事業部のプレゼンスは決して高いものではありませんでした。実際に、部署内の人員縮小、削減が行われてしまいました。

 

 

現在も、会社全体としての「変化」はまだまだだと感じています。相変わらず現業ばかりに囚われている人は多く、大きな課題だと感じています。

 

 

3. なぜシンガポールに進出しようと決意されたのですか

 

 

2017年に実際にシンガポールに来て、「変化を起こせるチャンス」がここにら溢れていると、とてつもない潜在力を感じました。これが私自身のターニングポイントとなりました。今まで現業に凝り固まっていた自分を変えていきたい、脱却したいという思いが強まりました。

 

シンガポールでは、日本と比べて明らかな違いを感じました。シンガポールでの約2年のイノベーション活動の中で肌で感じたのは、シンガポールに来てこの国に触れた人は全員と言っても過言ではない程、シンガポールが好きになっています。そこには日本にはあまりないオープンマインドになれる環境があることが大きいように思います。

 

社内のミーティングでさえ、日本で実施するよりも、不思議な程にシンガポールの方が豊富なアイディアが出てきます。恐らく人々がシンガポールのオープンな環境や何でも受け入れる風土の中で、議論に集中できること等がそうさせているのでしょうか。

 

そして、ICMGと協働することで、シンガポールで様々なキーパーソンに繋がり、どんどんネットワーク広がっていっていることは、日本にいる時と比べて圧倒的なメリットに感じます。そういった世界を変えようとしている人との出会いが、自分自身の視座を高めてくれて、視野を広げてくれます。日本では感じられない価値観を得ることも、シンガポールの最大の魅力の一つだと思います。

 

 

 

4. シンガポールでの活動の中で感じた困難やモチベーションについてお聞かせください

 

 

シンガポールで活動をしていると、やりたいことが次々に溢れてきます。しかし、どのようにして会社全体を巻き込んでいくか、という大きな壁は常々感じています。きっとどこにいても、新しいことをやろうとする人の足を引っ張り、妨げようとする人はいます。

 

 

今回、UNDPとのSDGsに関するプロジェクトをICMGと立ち上げたのですが、その良さを理解してもらい、予算を獲得する過程でも、大変苦労しました。

 

しかし、今年から参画しているICMGのInnovation Platformのメンバー企業向けのセッションに参加した際に、同じくシンガポールで新規事業の立ち上げに注力されている日清紡さんとの会話の中で、「15回断られても、粘り強く16回目にチャレンジしています。そうすると、16回目に理解してもらえる事もあるんです。」というアドバイスを頂き、衝撃を受けました。他社とはいえ、同じ状況下にいる同志・仲間と繋がりは、私にとって大きかったです

 

 

そして今は、理解してもらえない相手に対して、「何もわかってないな」ではなく、その価値を上手く伝えることも大切な仕事の一つに感じています。いかに味方を作るかが、苦労でもあり喜び、楽しさでもあると気づくことが出来ました。

 

 

「クロージャーで人と社会に感動を」というモットーを会社として掲げていますが、既存の製品だけでその感動は生み出せるのか、という疑問を持っています。会社として、社会課題に取り組んでいることを社会、そして世界にみせていくことが大切だと思っています。

 

 

「社会課題を解決したい」というのが今の私のライフパーパスです。

 

 

 

 

5. 活動を通じて得られた成果についてお聞かせください

 

 

周囲に対して自分自身の考えを発信することが増えましたが、それが一つの成果だと思います。自分たちの考えを周囲に伝えることで、相手の意見を得ることが出来ると気がつきました。ですので、どのような場面でもオーディエンスではなく、常にプレゼンターとして、自主的に行動を起こしています。それにより色々な情報を得ることが出来ています。

 

 

例えば2017年、ヨーロッパのエキシビジョンに参加した際、ある欧州会社との繋がりができました。弊社の技術を使い、ボトルからキャップが外れないテクノロジーをヨーロッパに展開していく、という本企画は、心踊るとても面白い経験でした。

 

 

この様に、ヨーロッパ・グローバルの先頭をいっている会社と繋がることは、欧州市場の情報や技術、それに関するアドバイスをもらえるだけでなく、共同開発の可能性まで生まれてくるというように、いいことだらけです。そして何より、グローバルの最先端をいく人達との仕事は、非常にワクワクします。机の前に座り、引きこもって下を向いて仕事をしていても、現状から脱却することは出来ず、何の「変化」も起こせない。正にそれを実感しました

 

 

 

6. ICMGのサービスで他になかったところ、新しかったことは?

 

 

イノベーション活動のイの字も知らない中でシンガポールに進出した私たちにとって、シンガポールの最前線だけでなく、イノベーションを起こすためのノウハウやナレッジ、ネットワーク等を惜しみなく教えてくれて、気づきを与えてくれる大変有り難い存在です。

 

 

コンサルティング会社を嫌う会社や人もいるかと思いますが、ICMGは異質で、刺激的な高い視座を与えてくれて、シンガポールの価値に気づかせてくれたのもICMGのお陰です。今は強力なパートナーという存在です。

 

 

 

7. 今後目指していきたいこと、活動プランについてお聞かせください

 

 

目標は、社内に新しい試みをどんどん実行するチームを作ることです。これを大きなテーマにして、今後シンガポールでの活動を更に加速させていきたいです。色々な抵抗勢力があったり、めげたりすることもあるかもしれませんが、いい方向に周囲を巻き込み、仲間となって、この事業は意義がある、と思ってもらえるまで落とし込み、アウトプットを出すことで社会課題を解決する事業を作っていきたいと思います。

0

IIP News (English)

ICMG Innovation Platformのメンバーでもあります、日本クロージャー株式会社の大久保様にインタビューをしました。

 

 

1. 貴社、およびご自身の現在の役割についてお聞かせください

 

金属キャップの製造・設計、開発の仕事を12年してきました。2−3年前からは、これらの現業とイノベーション活動を半分ずつ行なっています。

 

 

 

2. イノベーション活動を始めた背景とこれまで活動についてお聞かせください

 

 

欧州向けのビール製品立ち上げを担当することになり、海外を飛び回る中で世界を感じ始めました。弊社の中嶋社長もこれからは世界を見据えてビジネスをしないと生き残れないと、社内の風向きも変わっていきました。

 

 

今まで、顧客からのプレッシャー等を受け、疲弊しながら製品開発を行う社員が、私含め多くいました。しかしそのような状況下では新しいものを作ることはできないだろうという考えに基づき、シンガポールの地へと切り拓いていきました。

 

 

新しい取り組みやイノベーション活動への意識の低さに関しては、常々危機感を感じていました。しかしそのやり方やノウハウは、当時の弊社にはありませんでした。

 

新規事業という意味では、今までも革新的な製品を開発することは社内全体で昔から言われ続けていることで、新規事業開発の部署も実は10年くらい前にはありました。しかし、外の部署から見ると、一体何をやっている組織なのか、果たして新しいものを生み出せるのか、と自分自身含め感じている人が多くいました。新規事業への価値を感じていなかったのでしょうね。社内全体でもそういった雰囲気がある中で、新規事業部のプレゼンスは決して高いものではありませんでした。実際に、部署内の人員縮小、削減が行われてしまいました。

 

 

現在も、会社全体としての「変化」はまだまだだと感じています。相変わらず現業ばかりに囚われている人は多く、大きな課題だと感じています。

 

 

3. なぜシンガポールに進出しようと決意されたのですか

 

 

2017年に実際にシンガポールに来て、「変化を起こせるチャンス」がここにら溢れていると、とてつもない潜在力を感じました。これが私自身のターニングポイントとなりました。今まで現業に凝り固まっていた自分を変えていきたい、脱却したいという思いが強まりました。

 

シンガポールでは、日本と比べて明らかな違いを感じました。シンガポールでの約2年のイノベーション活動の中で肌で感じたのは、シンガポールに来てこの国に触れた人は全員と言っても過言ではない程、シンガポールが好きになっています。そこには日本にはあまりないオープンマインドになれる環境があることが大きいように思います。

 

社内のミーティングでさえ、日本で実施するよりも、不思議な程にシンガポールの方が豊富なアイディアが出てきます。恐らく人々がシンガポールのオープンな環境や何でも受け入れる風土の中で、議論に集中できること等がそうさせているのでしょうか。

 

そして、ICMGと協働することで、シンガポールで様々なキーパーソンに繋がり、どんどんネットワーク広がっていっていることは、日本にいる時と比べて圧倒的なメリットに感じます。そういった世界を変えようとしている人との出会いが、自分自身の視座を高めてくれて、視野を広げてくれます。日本では感じられない価値観を得ることも、シンガポールの最大の魅力の一つだと思います。

 

 

 

4. シンガポールでの活動の中で感じた困難やモチベーションについてお聞かせください

 

 

シンガポールで活動をしていると、やりたいことが次々に溢れてきます。しかし、どのようにして会社全体を巻き込んでいくか、という大きな壁は常々感じています。きっとどこにいても、新しいことをやろうとする人の足を引っ張り、妨げようとする人はいます。

 

 

今回、UNDPとのSDGsに関するプロジェクトをICMGと立ち上げたのですが、その良さを理解してもらい、予算を獲得する過程でも、大変苦労しました。

 

しかし、今年から参画しているICMGのInnovation Platformのメンバー企業向けのセッションに参加した際に、同じくシンガポールで新規事業の立ち上げに注力されている日清紡さんとの会話の中で、「15回断られても、粘り強く16回目にチャレンジしています。そうすると、16回目に理解してもらえる事もあるんです。」というアドバイスを頂き、衝撃を受けました。他社とはいえ、同じ状況下にいる同志・仲間と繋がりは、私にとって大きかったです

 

 

そして今は、理解してもらえない相手に対して、「何もわかってないな」ではなく、その価値を上手く伝えることも大切な仕事の一つに感じています。いかに味方を作るかが、苦労でもあり喜び、楽しさでもあると気づくことが出来ました。

 

 

「クロージャーで人と社会に感動を」というモットーを会社として掲げていますが、既存の製品だけでその感動は生み出せるのか、という疑問を持っています。会社として、社会課題に取り組んでいることを社会、そして世界にみせていくことが大切だと思っています。

 

 

「社会課題を解決したい」というのが今の私のライフパーパスです。

 

 

 

 

5. 活動を通じて得られた成果についてお聞かせください

 

 

周囲に対して自分自身の考えを発信することが増えましたが、それが一つの成果だと思います。自分たちの考えを周囲に伝えることで、相手の意見を得ることが出来ると気がつきました。ですので、どのような場面でもオーディエンスではなく、常にプレゼンターとして、自主的に行動を起こしています。それにより色々な情報を得ることが出来ています。

 

 

例えば2017年、ヨーロッパのエキシビジョンに参加した際、ある欧州会社との繋がりができました。弊社の技術を使い、ボトルからキャップが外れないテクノロジーをヨーロッパに展開していく、という本企画は、心踊るとても面白い経験でした。

 

 

この様に、ヨーロッパ・グローバルの先頭をいっている会社と繋がることは、欧州市場の情報や技術、それに関するアドバイスをもらえるだけでなく、共同開発の可能性まで生まれてくるというように、いいことだらけです。そして何より、グローバルの最先端をいく人達との仕事は、非常にワクワクします。机の前に座り、引きこもって下を向いて仕事をしていても、現状から脱却することは出来ず、何の「変化」も起こせない。正にそれを実感しました

 

 

 

6. ICMGのサービスで他になかったところ、新しかったことは?

 

 

イノベーション活動のイの字も知らない中でシンガポールに進出した私たちにとって、シンガポールの最前線だけでなく、イノベーションを起こすためのノウハウやナレッジ、ネットワーク等を惜しみなく教えてくれて、気づきを与えてくれる大変有り難い存在です。

 

 

コンサルティング会社を嫌う会社や人もいるかと思いますが、ICMGは異質で、刺激的な高い視座を与えてくれて、シンガポールの価値に気づかせてくれたのもICMGのお陰です。今は強力なパートナーという存在です。

 

 

 

7. 今後目指していきたいこと、活動プランについてお聞かせください

 

 

目標は、社内に新しい試みをどんどん実行するチームを作ることです。これを大きなテーマにして、今後シンガポールでの活動を更に加速させていきたいです。色々な抵抗勢力があったり、めげたりすることもあるかもしれませんが、いい方向に周囲を巻き込み、仲間となって、この事業は意義がある、と思ってもらえるまで落とし込み、アウトプットを出すことで社会課題を解決する事業を作っていきたいと思います。

0